知っておいてほしいこと
1.宗派について
仏教はインドのお釈迦様によって説かれ、その後、二千五百余年もの長い時をかけ、また多くの人々により中国・朝鮮とわたり日本に伝えられました。
そして、その時代の流れのなかで姿を変え、形を変えながら今日のようなさまざまな宗派が生まれました。しかし、すべての宗派の根源はお釈迦様であり仏教の根本的な考えはみな同じなのです。時代の中でそれを受け入れた宗祖の考えや教義に合わせてご本尊様も宗派により違いが生まれましたが、ご本尊様はそれぞれの宗派の象徴であり、重要な意味をもっています。 ご本尊様の形にはお仏像だけでなくお掛軸があります。一般的にはお仏壇の中央にご安置します。新しくお求めになられたときには「開眼供養」・「入仏慶讃法要」等をおこないます。 わたしたちに住む家には、そこに住む人たちの心のよりどころの場というものが必要です。お仏壇はご先祖をお祀りするだけでなく、その家の信仰する宗派のご本尊様をお祀りするところでもあります。仏教では、常にご本尊様が信仰の対象となりますから、必ずお仏壇の中心にご本尊様を安置します。お仏壇に向かって祈念することは同時にご本尊様に礼拝することになり、人の心は慰められ生きてゆく力をいただくことができるのです。
お仏壇の配置は宗派によって異なります。属する宗派の上記リンクをクリックして詳細をご確認ください。
釈尊が説かれたことの解釈や宗派の教義で、お仏壇に祀られるご本尊も仏具の配置も違ってきます。 この他にもたくさんのご本尊様・ご宗派があり、それぞれにお祀りの仕方が異なりますから、詳しくはお寺様または当店にお尋ね下さい。 2.お仏壇の種類について
お仏壇には桧や杉などを素材にして、漆塗り、金箔で仕上げた金仏壇。紫檀、黒檀、カリン、桜、桑などの素材の質感を生かした唐木仏壇。ほかにも最近では、洋室にもマッチする洋風の家具調仏壇もあります。
3.お仏壇のご購入について
一部では、お仏壇をなんでもない時に購入すると身内に不幸が起こるといわれておりますが、これは迷信です。
また、昔はお仏壇を購入するのは命日やお盆・お彼岸がよいといわれていましたが、現在はそれにこだわらなくなっています。家族にご不幸があり、新しくお仏壇を求められる場合は、忌明けの法要(49日または35日)までに整えられるとよいでしょう。 ご先祖からのお仏壇がある場合は、法要の機会に仏具を磨いたりお掃除やお手入れをし、古い仏具を取り換えたり不足の品を買い足すなどして、法要の準備をしましょう。 4.お仏壇の安置場所について
まず、「置き場所に相応したお仏壇にする」ということがあります。せまい住宅に無理に大きなお仏壇を置く必要はありません。もちろん、現在の住宅事情を考えますと仏間を設けるのは難しいですから、部屋の一隅、または家具の上に安置することもあります。
<※安置する場所の目安としては・・・> ※直射日光の当たらないところ ※風通しがよく、湿気の少ないところ ※エアコン等の冷風・温風が、直接お仏壇に当たらないところ があげられるでしょう。 5.開眼法要について
お仏壇を購入したら「入仏法要」「開眼法要」を行います。
お仏壇を購入したということは、ご本尊を安置する場所、ご家族の心のよりどころが整ったことですから、この法要はそのよろこびと徳を讚える素晴らしい法要といえます。 また、すでにご本尊があって、古いお仏壇から新しいお仏壇に本尊をお移しする場合は、「還座(還仏)法要」といい、入仏と同様の法要を行います。 6.お仏壇のおせんたくについて
お仏壇のよごれやいたみが目立つようになってきたら「おせんたく」と呼ばれる補修をいたしましょう。お仏壇の各部品を取り外し、専門の職人によって修理をいたします。金仏壇は金箔のお直しも必要でしょう。「おせんたく」については弊社にお尋ね下さい。
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